鯛の味
楽山のお客様。
釣り好きの方が多かったりします。
釣り好きのお客様は特に魚の味にうるさい。
そりゃ、自分で釣ってきた魚は天然物。しかも、漁場もいいところに行かれます。口も肥えますわな。
昨日もお馴染み様が鯛を釣ったから捌いてくれとのこと。
おやすいご用です。
写真は撮り忘れましたが、天然の真鯛が5本。正直、養殖物は臭くてかなわないのですが、天然ですからね、手間ですが苦にはなりません。
ところが、釣り上げた場所を聞いてちょっと不安に。福井であげたそう。普段、楽山では三河産、師崎などの太平洋のものを使っています。こんなことを書くとお叱りを受けるかもしれませんが、北陸の真鯛は三河産のそれより1枚落ちます(そうでないとおっしゃる方、ぜひ北陸の美味い鯛を教えてください)。潮の流れなのか、締め方なのか。どうしても身持ちが悪んですよね。
それでもお客様のご希望で、お造りでお出ししました。案の定、身が柔らかい。少しでも歯応えが残るように皮を付けたままで松笠造りにしました。
昨日は、師崎の鯛もあったので食べ比べできるように一緒にお出ししたんですね。
お客様、箸が進まないんです。
北陸の鯛を釣ったのは初めてだったようで。
「若、こんなに違うんだね。もったいないから、違う食べ方にしてくれん?」
1度、お造りにしたものです。考えましたが塩胡椒して、ワインビネガーで締めて、ルッコラと野菜の上に盛って、オリーブオイルとバジルのベジドレをかけてサラダ仕立てにしました。
「めちゃくちゃ、美味いね、同じ鯛がこんなに美味くなるとは、若大将、腕、いいねぇ」
いやいや、そんなことはありません。素材の特性を生かして調理しているだけ。日頃の食べ歩きの成果です。
同じ食材でも捕れた(採れた)ところで味の違いがあるのは当然。とにかく喜んでいただけてよかったです。
昨日は気分良く、その真鯛のサラダ仕立てで乾杯。
イタリアの白ワインとベストマッチでした。
で、その鯛。
「美味しくないから、後、処分しといて」
ということで
今日のお昼のまかないは
土鍋で鯛飯。
夜は
鯛茶漬け。
美味しくいただきましたよ(笑)
昨日から鯛尽くし。
我ながら、上出来。
ご馳走様でした。