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驚きの人

ボクの同僚で結構な田舎で商売をしている友人がいる。

なかなか頑張っているのだがいかんせん水商売は理解されにくい。まぁ、ボクにも同様のことが言えるのだが。

遠方から高級車で乗り付けられれば「あそこはわしらでは行けれん」とか「もうかっとるらしいで町内費をもっと出せ」などといわれるらしく、それでも友人は黙って笑っているだけなのだ。たいしたものだ。

そんなとこだから隣近所にはかなり気を使うらしく盆暮れはきっちり挨拶に出向くそうである。ボクたちが修行した店が岐阜の城下町で結構古い町だったので親方も近所付き合いには閉口していた。「板前」というのは元来、堅気の人にはイメージが悪い。「飲む、打つ、買う」のイメージがあるのだろう。ボクらも白衣を着てタバコは絶対吸うなとか挨拶はしっかりしろとか口うるさく言われたものだ。彼もこんな経験があるからそうするのだろう。

去年の年末のことだそうだ。人手不足で忙しくお歳暮を配るのがちょっと遅くなったらしい。そうしたら隣の人がお歳暮を請求しに来たというのだ。これにはさすがの彼も目が点になったらしい。

ボクもお世話になっている方には配るのだが中には遠慮される方もみえるぐらいで請求されたことはさすがにない。

折りしもお中元シーズン真っ盛りである。隣の人に請求される前に配るように友人に忠告してあげようか。

やっぱり、いらんお世話かも。

しかし、世の中にはいろんな人がいるなぁ。

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