復活
松坂が勝った。

日本球界では実に4241日ぶりの勝利。114球の熱投だった。
プレイボールから一挙手一投足を固唾をのんで観ていた。
実に8四死球。
それでも松坂は崩れなかった。
あれが松坂の真骨頂だろう。
思い起こせば20年前の夏の甲子園。
輝く松坂をボクは憧憬の念で観ていた。
まだあどけなさが残る顔立ち。
PLとの延長17回を投げ切り、翌日の明徳義塾戦。4点ビハインドからレフトのポジションからマウンドに向かう松坂。肘に貼ってあったテーピングを剥がすのが印象的だった。
そして、決勝戦でのノーヒットノーラン。
松坂は伝説になった。
ドラフト1位で西武ライオンズに入団。
やがて海を渡り、ジャパンのエースにもなった。
そして、挫折。
神様は乗り越えられない試練を人に与えないという。
松坂は乗り越えた。
純粋に野球をやりたいと思いながら。
最近、やっとドラゴンズのユニフォームが似合う様になってきたと思う。
復活はまだ序章に過ぎない。
松坂が松坂であるために。