イチローさん
🧓「50代バツイチ寿司屋の親父ブログ」本日のつぶやき
本日は定休日でございます。
またのご来店、心よりお待ちしております。
さて先日、メジャーリーグの殿堂入りを果たしたイチローさんのスピーチが話題になっていました。
英語で約20分のスピーチ。イチローさんはボクより2学年下。ほぼ同世代と言ってもいいでしょう。
現役時代の活躍は言うまでもありませんが、そのスピーチの中には、寿司屋の親父として深く共感する言葉がいくつもありました。
「子供の頃は、ずっと野球を続けられると思っていました。でも年を重ねるごとに、45歳までプレーを続けるには全てをささげなければならないと気づきました。」
これはまさに寿司職人にも通じること。
長くこの仕事を続けていくには、寿司に対して本気で向き合う覚悟が必要だと思っています。
寿司の仕事は一朝一夕では身につきません。
「もっと美味しくならないか」「もっと上手になれないか」――この気持ちを持ち続けることで、はじめて心のこもった寿司が握れるのです。
「ファンが貴重な時間を使って試合を見に来てくれる時、選手にはその期待に応える責任があります。」
寿司屋の親父も同じです。
お客様が楽しみに来てくださるのなら、美味しい寿司で応える責任がある。
そのために、仕込みは手を抜かず、真剣に準備するのです。
「努力に限界はありません。私を見てください。身長1メートル80、体重77キロ。アメリカに来た時、多くの人が『メジャーリーグの大きな選手たちと戦うには痩せすぎだ』と言いました。でも、準備を信じていれば、たとえ自分自身の疑念であっても乗り越えられると信じていました。」
自分を信じること。
その気持ちがブレないこと――これこそが、職人として大切な姿勢ですね。
「チームのためにできる基本的なことは何か?」と聞かれたら、私は「自分自身に責任を持つこと」と答えます。
これもまた寿司屋の親父の心得そのもの。
自分の寿司に、自分の手仕事に、責任を持つことがすべての原点です。
イチローさんらしいユーモアもにじんだスピーチでしたが、
寿司職人としても胸に刻みたい言葉が詰まっていました。
イチローさんはスピーチの中で「野茂さん、ありがとう」と言いました。
ボクはこう言いたいです――
「イチローさん、ありがとう。」
これからも精進します。
